経営理念(当社が目指す企業像)

クリロン化成は当社が目指す企業像を次の5ヶ条にまとめ、経営理念としています。

  1. 知恵と工夫から価値を創生する企業
  2. 複合フィルムの可能性を切り開く企業
  3. 協働を通して、社員の職能と人格が共に秀でていく企業
  4. 心の豊かさが、モノの豊かさをも生み出していく企業
  5. 製品、サービス、企業文化で、社会に貢献する企業

人が個性を持つように、企業も個性を持っています。人がその個性の良し悪しから、幸せな人生を送れるか否かのおおよそが決まるように、企業の栄枯盛衰も企業個性の良否で決まります。企業個性を方向づけるもの、それが経営理念にほかなりません。

当社の経営理念を定めるに際し、創業以来一貫して目指してきて、これからも目指していく企業像は何なのかを考えました。また、その企業像が時代の、時々の流行ではなく、底流に乗っているかを考えました。底流に反すれば一貫した努力も長期的には徒労に帰し、理念も盲信に過ぎないことになります。繰り返し考えて、上の五ヶ条にまとまりました。

これからの企業は、どれだけの価値を社会にもたらせるかが決め手となります。「価格競争」から「価値競争」へと時代は移行しているからです。社員が力を合わせ知恵と工夫を凝らし、新たな価値を生み出していく企業、それがこれからの企業のイメージです。経営理念の第一項はそのことを意味しています。

そのために、知識創生にふさわしい組織やルールを持たねばなりません。当社の昇格制度、給与体系、研修制度、産育休制度・・・、これらの諸制度や規定は、そうした方向性の下、20年余りの年月をかけて、創り出し改革して次第に整えられてきたものです。

制度と共に重要なのは、社員の組織行動の習慣、組織文化です。組織文化とは、メンバーが「何が大切か」との価値意識を共有し、それが心と行動に定着したものです。一貫した方向に組織活動が進む中で、メンバーが鍛錬を受け続けて、組織文化は形成されていきます。

価値創生への組織文化の形成こそが経営の要ですが、そこで最も重要でしかも困難な課題は、社員の行動・態度の習慣を変えることです。従って、当社の経営理念は企業のあり方と共に、社員自身のあり方にも照準を当てています。第三、四項がそれにあたります。この両項は経営理念の核心と言えます

共押出し製品を軸に複合フィルムの可能性を開き(第二項)、製品と関連知識とで社会に貢献することが当社の事業です。価値創生には、企業が社会に広く開かれていることが必要ですので、当社は社外交流窓口として、KURILON Workshopを創設し、様々な活動を営んでいます。当社は、製品とサービスに止まらず、組織文化においても、社会に貢献したいと考えています。(第五項)